【最近読んだWeb小説】~ねずみ軍師の戦略講座、他~
いまだかつて体験したことのないような、そういった素晴らしい体験をさせてくれるWeb小説を求めて、いろいろな小説を読み漁る日々。
しかし、やはりそういったものは少なく、最近はこれといってめぼしい小説が見つかりません。
ということで、最近読んだWeb小説を2回連続でお送りしています。
この記事では、僕が読んだWeb小説をおもしろいかどうかにかかわらずすべて紹介しています。
かなり辛口レビューなのでご注意ください。そしてあくまでも僕個人の意見なので、人によっては全く異なる感想を持つ場合もあります。
あらすじで興味を持った方は、僕のレビューを気にせずに、ぜひ一度読んでみてください。
目次
「天才軍師はフェレットでも構わない~ブラック企業勤務の俺でも無双できる世界~」を読んで、評価・感想
ある日、目が覚めたら知らない世界の偉い軍師『ピクルス』とかいうフェレットの魔物になっていた。
勇者が攻めて来るということで訳も分からないまま魔物達の会議に出席することになる俺。
ブラック企業勤務の冴えないリーマンの俺に軍師とか無理だろ常識的に考えて。
と、思いきや仲間の魔物が想像以上の馬鹿集団。
せっかく居心地のいい役職についたのにこのままでは勇者に滅ぼされてしまう!自らの安穏とした生活を守るため。何より会社のない世界で暮らす為。外道な方法を駆使し『ピクルス』が勇者に立ち向かう物語。
異世界の軍師になって、成り上がるお話。
人外の魔物がたくさん登場するのだが、おもしろいのはそれらがどれもかわいらしい動物たちということ。
例えば、主人公はフェレット(ねずみ)になるし、見た目がサイそっくり魔物やペンギンだって登場しちゃう。
そして、上司がまさかの○○(ネタバレになるので伏字)!
どれもかわいらしい動物のため、それら動物たちがあたふたと戦ったりしゃべっていたりする場面を想像するだけでほのぼのとさせられる。
全体的にコメディー色が強く、ほのぼのとしながら時々クスッと笑ってしまうことも。
そういう点では完全に設定の勝利といえます。
ただ、残念ながら文章力がそれほど高いわけではありません。
説明文や情景描写などがなく、会話文だけで物語が進むこともあり、場面が上手く想像できません。
特に複数人による会話文では、誰がどのセリフを言っているのか判断に困ることも多々ありました。
設定はおもしろいのであらすじに興味を持った方は是非読んでみてください。
「異世界美少女達よ、ぼっちだった俺を攻略できるもんならやってみろ~ハーレムラブコメは学園生活の中で~」を読んで、評価・感想
ぼっちのまま灰色の高校生活を終えた男は、案内人の美少女に導かれ、剣と魔法の異世界に降り立った。あらゆる分野の達人育成のために設立された学園で、高等部一年からやり直すことになった彼に与えられたのは、最強無敵になれる鎧と特殊な力を凝縮させた鍵の束。ソードキーで剣が出る。ソニックキーで高速移動。エリアルキーで空を飛ぶ。そんな力でちょっと無双しながらのんびり異世界生活をスタートさせる。そしていつのまにかヒロイン達と同居することになるが、女性にいいイメージがないため肝心なところでヒロインを拒み続けてしまう。そんな彼を攻略するべくヒロイン達は一致団結したり、抜け駆けしたり、外堀埋めてみたり、プチ修羅場ったり、騒がしくも楽しい日々を生きていく。いちゃラブ甘々生活ハーレムラブコメディ開幕!
男の願望・妄想をこれでもかと実現させたような小説。
第一話からうかがえる楽勝ぶり。ここまでくると逆にいっそすがすがしい。
出だしから美少女から惚れられて、さらにその美少女からハーレムのサポートを受けられ、そしてチート能力までもらってしまう。
もう、第一話からエンディングでいいんじゃないかなと、逆に思ってしまうほどすべてが揃っています。
文章全体が軽く、中身も軽い。下世話な話も平気でポンポン出てきますし、主人公の考えもゲスイと言わざるを得ません。
まあ、個人的にこういった話は嫌いで、どうしても偏った評価になりがちなので、あまり参考にしないほうがいいかもしれません。
とりあえず、こういった物語が好きな人は読んでみてはいかがでしょうか。
「異世界美少女達よ、ぼっちだった俺を攻略できるもんならやってみろ」 小説を読もう
「その現代魔術師は、レベル1でも異世界最強だった。」を読んで、評価・感想
杉井宗一郎は、魔術によって異世界オーバリアントにやってくる。
そこは神の呪いによって、レベルが強さのすべてを決めるRPGの世界。
宗一郎はそこでレベル1と判定されるが、彼にはそんなもの関係なかった。
何故なら、彼はレベル1でも異世界最強の魔術師だった。
どこにでもいるような平凡な主人公が神様からチート能力をもらうのではなく、最初から世界最強の魔術師が主人公。
そういった意味では、自分と似ている主人公に対してシンパシーを感じるタイプではなく、カリスマ系主人公に対して憧れを抱くような小説です。
銃弾の雨を因果の力で防ぐという何とも中二心をくすぐる設定で、そんな主人公が異世界でどう活躍する(暴れる)のかが楽しみです。
物語は地球で主人公が悪の組織を魔術で壊滅させるところから始まり、そこで登場する堕天使を倒します。
「ん?一体どういうことだ?地球で魔術に堕天使?」と思われるかもしれませんが、僕も思いました。
決して省略しているから意味が分かりにくいのではなく、もともと説明文が少ないために理解できない点が多いのがこの小説の難点です。
また、キャラの口調がぶれていることもあり、それも相まって全体的に読みにくい印象を受けました。
ただ、主人公のかっこよさは随一なので、ひたすらかっこいい主人公が見たい方は読んでみてはいかがでしょうか。
「その現代魔術師は、レベル1でも異世界最強だった。」 小説を読もう
まとめ
明日からは待ちに待ったゴールデンウィーク!
でも学校の課題が多すぎてそんなに休めないかもしれませんが。
最近は、どのWeb小説を読んでもあまりおもしろいと感じません。
もともとその小説がおもしろくないのか、それとも僕のハードルが上がりすぎたのかわかりませんが、悲しいことです。
それでも、探せばきっとあると思い込んで、毎晩新作を読みふけってます。

XZ

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