【最近読んだWeb小説】~狂気凶悪最強のマッドサイエンティスト~
毎晩寝る前の楽しみといえば小説を読むことでしょう。
今夜はどのような物語が始まるのだろうと思うと、寝る前の時間が待ち遠しい。
そんな僕が読んできた小説を紹介しようというのがこの記事の目的です。
ただ、面白いかどうかにかかわらず読んだ全てを紹介しているので、手っ取り早く面白い小説を探している方はおすすめWeb小説のカテゴリーの記事がおすすめです。
かなり辛口レビューなのでご注意ください。
目次
「鳴いた鳥のゆく先は」を読んで、評価・感想
努力に努力を重ねたが、自らの才能の壁に嘆き、人生のトップランカーになることを諦めた一人の男が偶然により運悪く若くして命を落としてしまった。
その男は前世の記憶を残したまま、魔法、スキル、レベルが存在する異世界リーグユールにラルクス・クライバードとして生を受ける。全てのスキルを努力次第で獲得することができるユニークスキルを持って生まれたラルクスはもう一度最強を目指して歩みだす。だが、その世界は剣だけでは勝てない、魔法だけでも勝てない魔物が数多く存在していた。折しも魔物の攻勢が盛んになり人類が緩やかに衰退する世界で、迷いながらも最強を目指すラルクスが目指す先とは。
よくあるような異世界転生モノ。
ただ、あからさまなチート能力が与えられるわけではないのがいいですね。
誰よりも強くなることができるが、そのためには誰よりも努力をしなくてはならない。
主人公は幼少の頃から誰よりも努力し、そして様々な能力を身に着けていきます。
そんなにご都合主義すぎないのも好感が持てますね。
文章力もそこそこあるので読みにくいこともありません。
ただ、この作品ならではの個性が少し薄いように感じられます。
異世界転生ものがありふれている今でなければ、間違いなくランキング上位となれるほどの小説ですが。
話の展開や、設定がいずれもどこかで読んだことがあるようなものばかりなので新鮮みがあまりありません。
決して面白く無いというわけではないのですが、ただインパクトも強くないといったところです。
「世界最悪の死霊術師は異世界に魂を求める」を読んで、評価・感想
生命の真理を追求し、何千万という人間を殺して、完璧な人工生命たるホムンクルスの創造を目指す世界最悪の死霊術師“椎葉古仙”。そして、それに仕える忠実なデュラハンの少女“雫”。
ある日、彼らは異世界へと召喚された。
彼らを呼び出したのは狂帝と恐れられる暴君。異世界に広がるは暴政と戦乱、そして魔王の脅威という混沌に満ちた血塗れの世界。
古仙は己の求める答えのために、その世界に身を投じる。世界最悪の名に相応しい禁忌の力と共に。
夥しい血の流れ、死体の山が築かれるダークファンタジーが始まる。
いやあ、なんとまた凄まじい作品なのだろうか。
インパクトで言えばおすすめ小説として紹介してもいいぐらいなのですが、中身が中身だけにこちらで紹介することにしました。
狂気のマッドサイエンティストを主人公としたファンタジー小説。
実験のためと入って、おびただしい数の人間を犠牲にしていく。
人の命をなんともおもわず、実験マウスを使うように人体実験を行います。
300個ほど材料がほしいと注文するかのように、300人ほどの人間を解剖していきます。
なまじ文章力が高いだけに、より生々しくリアルです。狂気の演出が巧いのもそれに一役買ってます。
そういった意味では小説としてのクオリティは間違いなく高いのでしょう。
しかし、内容だけに万人におすすめできる小説とは言えません。ちなみに僕は途中でギブアップしてしまいました。
こういったダークファンタジーが好きな方ならば読んでみてはいかがでしょうか。
「世界最悪の死霊術師は異世界に魂を求める」 小説を読もう
「ハズレ術師の英雄譚」を読んで、評価・感想
百人の日本人が女神を名乗る存在に呼び出され、剣と魔法が支配する異世界へと強制的に転移させられた。その一人である神谷士道という少年は、奇術師というハズレの天職を引いてしまったが、それでも己の信念を貫く為に戦うことを決意する。
異世界の地で、百人の転移者はそれぞれの思惑に従って動き出す。
己の信念を貫く者。願いを叶えようとする者。元の世界に帰ろうとする者。神に復讐を誓う者。大切な人を護ろうとする者。最強を求め続ける者。人々の希望を背負う者。世界を平和に導こうとする者。
それぞれが大切な何かの為に、戦い傷つき傷つけられ、哀しい現実に涙を流し、それでも立ち上がり衝突し、儚く命を散らしていく。
これは――そんな残酷な世界に呼び出され、それでも護りたいモノがあった少年の物語であり、その為なら神すら欺く奇術師の英雄譚だ。
あらすじの書き方がとてもうまいですね。
まさに「あらすじ」と言った感じで、短い文章の中でとてもかっこよくまとめられています。
主人公はどこにでもいるような一般の高校生ーではなく、才能あふれた高校生。
そんな彼が異世界へと転生し、最強を目指す物語です。まあ、才能あふれているのですぐに最強となるのですが。
総評として、欲言えば無難、悪く言えば単調な小説です。
悪いところは特にないのですが、だからといってここがすごいといえるところもありません。
これは僕が個人的に感じたことなのですが、主人公に感情移入しにくいというのもあって白熱した展開もどこか他人事のように見えてしまいます。
ただ、文章はしっかりとしており、読みやすい。
主人公に感情移入できるかどうか、人によっては楽しめる小説だと思います。
最近読んだおすすめWeb小説
僕が読んだ小説の中でも、特別に面白かったものは個別記事を設けています。
文章力が高いことはもちろんながら、その小説ならではの魅力や特徴に溢れた小説です。
今回紹介するのも一風変わった作品です。
この一杯を君に捧ぐ~「異世界転移バーテンダーの『カクテルポーション』」を読んで、評価・感想
お酒、カクテルに全く興味がな勝った僕でも、読み進めるうちに飲んでみたくなるほど演出が上手い。
登場人物もキャラが立っており、市販のラノベと比べても一歩を引けを取らないほど小説としてのクオリティが高いです。
ぜひ、お酒に興味がないからといって忌避せず、読んでみてください。
まとめ
最近、「この素晴らしい世界に祝福を!」という作品がアニメ化されることを知りました。
実はこの作品ももとはといえば小説を読もうから出た作品なのです。
残念ながら今では書籍化の都合で削除されてしまいましたが、本当に楽しませてくれた小説でした。
自分が好きになった小説が、アニメ化されるほど世間一般でも評価されるようになったというのはうれしいものですね。

XZ

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