【最近読んだWeb小説】~全武術を極めた”ふつう”の高校生~
最近読んだWeb小説では、小説を読もうのサイトで僕が読んだ小説を紹介する記事です。
読んだ小説すべてを紹介しているので、中には面白くないものも含まれます。
そして特に面白かった小説は、おすすめWeb小説のカテゴリで紹介しています。
かなり辛口レビューとなっていますのでお気を付けください。
目次
「強欲の花 ~クラスごと勇者召喚された結果がこれだよ!~」を読んで、評価と感想
自称普通の高校生如月誠一はいつも通り学校に来ると突然神と名乗る男にクラスごと異世界に転移される。ゲームのようなステータスやスキルに戸惑うクラスメイトが送られた先は……なんと城の中だった!異世界に連れて行かれたクラスメイト達は魔王を倒してほしいと言われ城で訓練を始める。そんな中誠一は神に特別にもらったスキル【強欲の種】が芽吹いて…?
―――この物語は如月誠一が異世界に召喚され全力(の七割くらい)でのし上がっていく物語です。
前回チート転移者に対するアンチテーゼの小説を紹介した直後なのですが、これもチート転移者ものです。
神様によってクラス全員が異世界へと連れて行かれるという、今ではありふれた小説。
設定自体は別にいい。僕もそういった設定は結構好きなので見かけるたびに読むようにしています。
しかし、主人公の性格が鼻持ちならない。もしくは設定がご都合主義すぎる。
自称普通の高校生で、取り立ててなんの特徴もないように描かれていますが、なぜか最初からクラス一の美少女に好かれています。
そして主人公の自惚れぶりがすごい。自分だけはクラスの他の人達とは違うんだぞというオーラをものすごく感じる。
他のクラスメイトはパニックになるけども、自分はそんなことはない。自分だけは他の人が気付かないスキルの仕組みを見つけられた。自分だけは王女が嘘を吐いていると見抜けられる。
別にそういった主人公がいることを否定しているわけではありません。ただ、そういう主人公なら書き方に気をつけて欲しいのです。
例えば、語り手を一人称から変えるだけでも一気に鼻につきにくくなると思います。
一人称で「俺にはわかる、王女は嘘を付いている。俺はスキルの秘密に気がつけた。俺は冷静でいることができた。」と書かれると、どれだけ自分を持ち上げているんだと思うわけです。そして理由をつけるともっと自然な感じになります。
「彼は幼少の頃から訳あって騙されることに慣れていた。故に王女の泣き方に違和感を覚えた。」とするだけでも雰囲気が変わります。
まあ、僕は文章が下手ですけど、巧い人ならば読者にそう思わせないように書いています。
まとめれば、読み方によっては主人公の性格が鼻につくが、そういったことが気にならない方には楽しめると思います。
「強欲の花 ~クラスごと勇者召喚された結果がこれだよ!~」 小説を読もう
「異世界支配のスキルテイカー ~ゼロから始める奴隷ハーレム~」を読んで、評価と感想
スキルを奪って成り上がれ!!
武術の天才――近衛悠斗が召喚されたのは、奴隷たちが売買される異世界であった。
悠斗はそこで倒した魔物のスキルを奪い取る《能力略奪》というチート能力を使って、100人の奴隷ハーレムを目指しながらも悠々自適な異世界ライフをスタートさせる!
まあ、ここまでテンプレのような設定も今では逆に珍しいかもしれません。
主人公は世界全ての武術を極めたふつうの高校生らしいです。ふつうってどういう意味だっけと思わずにいられません。
そもそもいくら才能があろうが、高校生で世界中の武術を極めることが可能なのかは置いといて、とにかく主人公は最強なのです。
そしてその最強主人公が異世界転移することで更に最強のチートをもらいます。
インフレもここに極まれりといったところでしょうか。
ここまで強ければこの先困難があることなんて欠片も思えません。どんな敵が現れようとも瞬殺でしょう。
主人公も暴れることが好きな主人公で、転移してすぐに暴れまくります。
いくら相手が人間とはあまり似ていないオークといえども、あそこまで血祭りに上げるとは恐るべし。
困難のない小説は読み続けてもハラハラ・ドキドキさせてくれることがあまりないので僕は好きではありません。
ただ、頭を空っぽにして主人公がめちゃくちゃに暴れるのを見たい!という方にはおすすめできる作品かもしれません。
ちなみに、インフレ大好きな方におすすめできるスマホゲームががあります。とことんインフレを楽しめます。
俺のダメージに酔いしれろ!「Clicker Heroes」をプレイして~レビュー・感想と序盤の攻略
「異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~」 小説を読もう
「いずれ不敗の魔法遣い ~アカシックレコード・オーバーライト~」を読んで、評価と感想
魔法遣いとして異世界転移した俺は、得た能力で無双状態を実現した。
初級魔法で魔物を薙ぎ倒し、癒しの力で致命傷を治し、襲われる王族を颯爽と救出する。
にも拘わらず、着替えを覗いて決闘を申し込まれ、返り討ちにしてからのヒロイン化というテンプレイベントを達成できない!
超絶美人の第一王女を、何回やっても倒せない!
ところが意地になって「死に戻り」を繰り返しているうちに、1周目では見えなかった世界の欺瞞が少しずつ明らかになってきて?!無表情に1周目の俺を殺した王女を、何周かかろうが俺は必ず救って見せる!
これはいずれ「絶対不敗の魔法遣い」として伝説に名を刻む、八神司の知られざる苦難の物語。
ふと気がついたのですが、今回紹介する3作品ともタイトルの構成が似ていますね。
どれも「XXのXX ~XX~」という形で、最近はこういったタイトルが流行っているのでしょうか。
さて、3つ目の作品も主人公最強転移ものです。主人公は生まれながらにして「死に戻り」することができます。
しかし、そのスキルのせいで世界が止まってしまうことを憂いだ神様が主人公を異世界へ行かせることにしました。
それも好きなスキルを5つ選んで行くことができるという。
ただ、主人公に困難がないわけではありません。チートスキルをたくさん持っている主人公にも倒せない因縁のヒロインがいます。
物語は、そのヒロインに対して101回目の戦いを挑んだ時から始まります。
正直、プロローグを読んですごく心惹かれました。
一体どういった経緯でヒロインと主人公が退治するようになったのか、そして100回挑戦しても諦めない主人公にはどのような理由があるのか。なんとも気になる始まり方でした。
しかし、残念ながら文章が読みにくかった。よくわからない言い回しがあったりするのは別に良かったのですが、主人公の口調が軽すぎます。
語り手が主人公なのですが、地の文章が全て主人公語りとなっています。情景描写や感情描写もあまりありません。
小説というよりかは、主人公の考えたことや感じたことをひたすら書いている文章といえます。
といっても、小説を読もうではそういった小説のほうがありふれているので、気にならない方ならば楽しめると思います。
「いずれ不敗の魔法遣い ~アカシックレコード・オーバーライト~」 小説を読もう
最近読んだおすすめWeb小説
最近読んだおすすめWeb小説は、小説を読もうの中でも大きく感銘を受けた作品です。
文章力が高いことはもちろんのこと、文章の構成力や場面の見せ方がうまい作品ばかりです。
そして今回紹介したいのは、異世界転移に対するアンチテーゼをしている作品です。
なんの努力もなしにチート能力を手に入れた転移者たちは、異世界からではどう見られているのか?
いろいろとなるほどと思わせられる作品ですので、ぜひ一度読んでみることをおすすめします。
チート転移者に対するアンチテーゼ「グラジオラスは曲がらない」を読んで~評価、感想など
まとめ
主人公最強異世界転移ものを3作品紹介したのちに、それに対するアンチテーゼをしている作品をおすすめとして紹介していますが偶然です。
決して含みがあるわけではありません。思うところはいろいろとありますが。
主人公最強は見てて楽しいですから僕も好きです。ただ、何らかの代償をもって最強になっていることが前提ですが。
棚ぼた最強勇者はギャグ小説で十分です。

XZ

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