【最近読んだWeb小説】~悩み解決で好感度を稼ぐ~
2015/11/27

最近読んだWeb小説まとめ
ブログを始めてからは、更新に時間をとられて小説を読む時間もめっきり減ってしまいました。
もともとは読んだ小説を紹介したいということで始めたブログなのに。
それでもWeb小説は大好きなので毎日一定時間は読むようにしています。というより、読まないと禁断症状がでる。
今回もいつものごとく辛口レビューです。
ちなみにサブタイトルの「悩み解決で好感度を稼ぐ」は1個目に紹介している小説です。
目次
「職業無職の俺が冒険者を目指してみた。」を読んでの評価・レビューと感想
目標も持たず、怠惰な毎日を過ごしていた少年『マルス・ルイーナ』は、モンスターに襲われていた『ラーニア』という女性を助ける。
一瞬でモンスターを倒してしまったマルスの実力を見て、どこかの冒険者ギルドに所属している有名な冒険者なのでは? とラーニアが聞くが、実はこのマルスという少年はただの職業無職だった。
そこで、冒険者育成機関の教官であるラーニアはマルスを冒険者を目指してみないかと誘い・・・。
ご都合主義で主人公最強のハーレムものという小説家になろうで流行っているジャンルをすべて取り入れた作品。
こういう小説は非常に多いが、その分駄作も多い。話の内容がつまらないものはまだしも、小説の体をなしていない日記のようなものもおおい。我ながらぼろくそだなおい。
タイトルからしてそういった小説なんだろうなと期待せずに読み始めたのだが、予想に反しておもしろかった。
全然日記小説ではなかった。むしろそこらへんのものよりも小説の体をなしていた。第一印象で決めつけるのは良くないのだ。
登場人物のキャラ立ちもしっかりとしており、同じようなキャラクターが一人もいない。どれも一癖あるキャラクターたちばかりなので、それだけ愛着がわきやすい。
女の子たちの話し方も特徴的で、だからこそかわいらしく感じる。主人公と女の子がイチャイチャする小説が大好きな方ならば気に入ること間違いなし。
主人公最強ものだと、あまりにも強すぎるために敵がおらず物語が単調になりがちだが、この小説ではそんなこともない。
たしかに、主人公に困難が訪れることはあまりないが主人公の周りのキャラクターたちが困難を抱えているのだ。
彼らの困難を主人公が解決していくという物語性があるため、単調に感じることもない。キャラ立ちによって愛着が湧いているのでなおさら彼らを応援したくなるのだ。
ただ一点だけ悪いところを挙げるとすればあまりにも王道すぎるのだ。
最後に正義が勝つといったようなストーリー展開が王道ならまだしも、話の内容そのものがどこかで見たことがあるレベルで王道なのだ。もうちょっとひとひねりほしかった。
これさえなければおすすめ小説として特集記事を書いていただろう。王道だからこそ話が面白いというのもあるだろうが。
総評すれば、よくあるような王道な作品でも気にならない人ならおすすめできる作品だ。
「算数で読み解く異世界魔法!」を読んでの評価・レビューと感想
僕が魔法奴隷として転生したのはファンタジー世界の王国……のすみっこの小さな村。
魔法の詠唱に数字を使うくせに、魔法の詠唱には”17までの数字しか使えない”という奇妙な制約があった!
だが、カミサマに翻訳の力を授かっていた僕は、自分だけが18マナ以上の魔法を使えるという事実に気付く。最強の魔法への適正を武器に、僕は、僕を奴隷の身分に落としたこの世界に復讐することを決めるが――――
これは、魔法奴隷になった僕が、数の力で世界をつかむまでの物語。
ちょっと設定が変わっている作品。数字が17までしかない世界に転生した主人公は、18以上の数字を知っているがために無双ができる。
数字が17までしかないといっても17までしか数えられないわけではなく、17進数で数えているみたいだ。
そこらへんどうなんだろうと思うのだが、設定でそうなっているようだから深く考えないことにした。
奴隷からスタートなので過酷な生活が待っているのかと思いきや、奴隷というのは肩書の一種みたいなもので生活自体は普通の人と何ら変わらない。
なので奴隷というつらい境遇から抜け出すといったようなお話ではない。
語り手は主人公の一人称視点が続いており、ところどころに説明文もあって読みやすい。主人公の思考をつらつらと書いているだけの小説とは異なる。
絵にかいたような主人公最強もので、主人公は生まれたときから国一番の魔法使いよりも戦闘評価が高くなっている。
つらつらとこの小説について述べてきたが、正直取り立ててアピールできるポイントがない。といっても悪い点があるわけでもない。
よく言えば無難な作品であり、悪く言えば凡庸な作品である。
文章力が低くて読みにくいということもないが、おお!となるような表現があるわけでもない。
登場人物たちの設定もよくあるようなものだ。生まれたときから主人公を好きな女の子がいて、その女の子のことが好きな生意気な少年がいるという定番な三角関係。
僕としてはもうこういった設定はおなかいっぱいだ。最初から主人公のことが好きな女の子ってご都合主義にもほどがある。
総評すれば、読んでもそこそこ楽しめる作品である。
「毎日がファンタジー!?」を読んでの評価・レビューと感想
ファンタジーな世界で自由気ままに生きる次郎衛門と愉快な仲間達。
そんな彼等が片っ端からトラブルを巻き起こすやりたい放題ギャグファンタジー。
あらすじからでは何が起こるか全く分からない。そして、読み始めてもいまいち何が起こるのかわからなかった。
次郎衛門という名前からしてなんだか凄そうな人が主人公。実際、本文によると彼はとてもすごい。
わずか5歳でツチノコ捕獲に始まり、7歳で関東最大勢力の暴走族を壊滅。10歳で同級生を人質に取り小学校に立てこもり自衛隊と2週間に渡る激しい攻防戦を繰り広げ、15歳でとある独裁国家を制圧…… 他にも数え上げたらきりがないわい。
これは果たして人間か?実際、次郎衛門にはもともと魔法の力があったために上のようなことができたらしい。
ここまで読めば察しが付くだろうが、主人公最強だ。それも神様にチートをもらったからとかでもなく素で最強なのだ。
あまりにも現実味がなさ過ぎて読み進めるかどうか悩むほどだ。小説なんだから多少は無茶な設定があってもよいとは思うが、ぶっ飛びすぎなものもいかがなものだろうか。
ぶっ飛びすぎても許せるのはコメディ小説やギャグマンガぐらいだ。
「彼はパンチで地球を壊せる」とギャグマンガで言わても、あはははと笑いのネタとなる。しかし普通の小説で言われると、は?と思ってしまう。
もしくは説得力のある説明文を入れてくればまだ置いてけぼりにされなくて済んだかもしれない。魔法があったからというだけではちょっと厳しい。
また、物語が淡々としすぎていて退屈に感じる。何か困難が起こるような素振りもなく、起こった出来事を書いているだけ。
その出来事自体が面白いことならともかく、ギルドに行ったりクエストを受けたりとよくあるようなものばかり。まるでゲームのプレイ日記を読んでいるようだ。
最初に事件を起こすなり、フラグを立てるなりして何かが起こることを示唆してくれないと読み続けることが難しい。
もしくは文章力があるならそれらを面白おかしく書くこともできるかもしれない。
と、非常に悪く書いているように見えるかもしれないが、正直小説家になろうの小説はほとんど上のようなものばかりだ。
その点、「毎日がファンタジー!?」は地の文が比較的読みやすいだけ標準よりも優れているともいえる。
総評すれば、ファンタジー日常ものが好きな方なら楽しめるかもしれない。
最近読んだおすすめWeb小説
最近遊んだおすすめアプリならたくさんあるのですが、Web小説となるとそれほどありません。
やはり素晴らしい小説はそうそうあるものではないのですね。
今回紹介したいWeb小説は、キャラ設定がしっかりとしているうえに文章力も高いです。彼らのやり取りを眺めているだけでもフフッと笑わされること間違いなし。
ぜひ、読んでみてください。
ファンタジードタバタコメディ「新任大公の平穏な日常」を読んで~評価、感想など
まとめ
最近はゲームの紹介記事のほうが忙しすぎて小説を読む時間さえあまりありませんでしたが、ついにそれもひと段落しました。
とりあえず、次のリリースラッシュまでは時間がありそうなので、その間にWeb小説をたくさん読めたらいいな。
Web小説は気軽に読めるのがすごくいいですよね。

XZ

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