【最近読んだWeb小説】~気絶から目覚めれば、目に入る白い月~

最近読んだWeb小説まとめ
この記事では、最近読んだWeb小説の中で特集記事を組んだもの以外を紹介しています。
Web小説といっても、基本的には小説家になろうから選んだものがほとんどです。というより、現地点では小説家になろうからしか紹介していないですね。
かなり辛口レビューとなっていますので、ご注意ください。
目次
「魔王の器」を読んでの評価・レビューと感想
剣と魔法の世界。
大国の名門貴族家に生まれながら、ろくに魔法が使えない少年は、不遇の日々を送っていた。そんな少年の運命は、ある魔族との出会いによって、大きく動き出す。宿命の出会いが少年の人生を変え、周囲を巻き込み、やがて世界を揺るがす事になる。
そんな物語です。
魔法が使えないことで学園ではいじめられ、家でも邪魔者扱いされている少年が頑張るお話です。
僕はこういった主人公成長ものが大好きです。
最初は弱かった主人公も、いろんな困難に立ち向かうことで最終的には成長して強くなるというのは、カタルシスがあっていいですよね。
「魔王の器」もまさにそのようなあらすじの小説でした。
読み始めると地の文が読みやすい。よくあるような、地の文で主人公が思っていることをひたすら書き続けているような小説とは違います。
語り手は主人公視点のときと、3人称視点のときがありますが、統一されているので「今誰が語り手なんだろう」と混乱することもありません。
そして、物語の導入部分がいいですね。
ーー目を開けてみると空にはすでに月が昇っていた。
という文章から物語が始まるわけですが、見事に僕の心を鷲掴みにしました。「どういう状況なんだ?」と思うわけです。
そしてそのあとに、「いじめによる気絶から回復したあとに、目を開けると月が見えていた」という描写が続くのですが、これで主人公を応援したくなり、愛着がわいてきます。
小説の冒頭でこういった読み手の引き付ける描写をすることはなかなかできることではないので、これだけで期待がどんどん膨らみます。
しかし、一点だけ残念な点があります。それは会話文です。
会話文が続くときに、地の文による説明が一切ないために、3人以上で話していると誰がどのセリフなのか混乱してしまう。
そして会話文中に心理描写や、主人公が考えていることの説明がなく、会話だけがひたすらと続いてきます。
会話中に、そのキャラクターが何を考えてそのセリフを発したのかなどの説明をいれてほしいです。
それがなければ、読者は誰の目線に立って会話を読めばいいかわからなくなり、感情移入がしにくいです。
この一点さえなければ、特集記事を組んでいただけに惜しいですね。
「RPGの管理人」を読んでの評価・レビューと感想
旅から戻ってきたら自分が長年働いていたゲームショップが倒産していた。愚痴っても仕方ないからハローワークへいくと、とある老人からアルバイトをしないかと誘いを受けた。失業保険も出ないんじゃ、生活費もままならないと軽い気持ちでやり始めたのだが、仕事内容が想像もできないほど大きなものだった。それはゲームの中の一つの島を管理するということだ。確かに雇われ店長として店を運営してきたが、これは規模が違うんじゃねぇか?!
ゲームを管理するという、一風変わったストーリーを持つ作品。
ダンジョンを管理する作品みたいなものかなと思いつつ、読んでみました。
どうやら、主人公は異世界に転移したわけではなく、本当にゲームの世界を管理しているようです。
リセマラやレアなどといったメタ要素がある世界なので、ゲームの世界だとは思うのですが、詳しいことはあまり説明されていませんでした。
説明が多いわりに、肝心なことは説明されていない印象を受けました。
勇者がリセマラをするようですが、「勇者ってプレイヤーなのか、ゲームの世界の人なのか」、「ゲームの世界の住人がリセマラってどういうことだろう?」のように読んでいくといたるところで疑問を抱きます。
おそらく、最初に設定した舞台を説明しているわけではなく、思い付きでどんどん設定を膨らませているのかもしれません。
よくわからないままに読み進めてみたのですが、地の文も主人公が思ったことをひたすら書いているだけで、心理描写などがほとんどありません。
主人公の話し口調もとても軽いものなので、ライトな小説が読みたい方以外はお勧めできないです。
「俺 VS 人類 ~アンデッドを使役して王国を襲う俺~」を読んでの評価・レビューと感想
VRMMOに一人だけ転移し取り残された主人公がNPC?相手に無双する。
—
鈴木は気がついた時、オンラインRPG(ロールプレイングゲーム)の中に居た。
「ログアウト出来ない……」
元の世界へ戻る方法を探そうと、辺りを散策した所、一人のキャラクターを見つける。
しかし、話をしようと相手の肩に手を掛けた瞬間「ボキン」
首の骨を折り、殺害してしまう。
その瞬間、”極悪人””殺人者”としての彼の第二の人生が始まる。—
ゾンビ娘、スケルトン、悪党、奴隷。
RPGで定番のモンスターを使役し、立ちはだかる正義を駆逐し仮想異世界の覇権を狙う。
愛犬ならぬ、愛ゾンビ少女との冒険ダークファンタジー。
主人公が悪者というあまり見ないタイプの小説だったので気になって読んでみました。
「主人公は気が付くと、ゲームと同じ世界の異世界に転移してしまった」のだと僕は思っていますがどっちかはわかりません。
主人公はいつまでたってもゲームの世界にいると思い込んでいるようですが、状況から考えれば違う世界だと思います。
いつにもましてリアルな世界である上に、人を殺すこともできてしまう。NPCだったものも思考を持ち、話すようになった。
これだけ条件が揃っても、ゲームの世界だと思い込むことができるのでしょうか?
NPCを殺せるようになる上に、血なども出るようになる。ましてや睡眠までしている。
正直、主人公の心理描写がほとんどないために、何を考えているかわかりません。
例えば、人を殺した時に大量に血が出るはずなのに、それに対して主人公が考えていることもわかりません。普通は疑問を抱かないだろうか?
また、場面がころころと変わるのにも関わらず、説明文があまりないので現在の状況もわかりにくいです。
総評すれば、いろいろと描写が少ないですが何も考えずに読む分には面白いかもしれません。
「俺 VS 人類 ~アンデッドを使役して王国を襲う俺~」 小説家になろう
最近読んだおすすめWeb小説
今回の最近読んだおすすめWeb小説は残念ながら一つだけです。
ダンジョン管理モノで、淡々とした物語ではなく起承転結のある続きの気になる小説です。
登場人物どうしの人間関係もきちんと描かれているので感情移入しやすいです。
焦ると素が出るヒロイン「迷宮の新米守護者」を読んで~評価、感想など
まとめ
辛口レビューですみません。「書いていないくせに偉そうに言うな!」という言葉が飛んできそうです。
はい、すみません。おっしゃる通りでございます。
ただ、自分が感じたことをありのままに書くというのをこのブログの趣旨としているのです。
不快な気分をされた方は申し訳ありません。

XZ

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