祝アニメ化!「Re:ゼロから始める異世界生活」の魅力を猛プッシュ!

(c) Re:ゼロから始める異世界生活 公式サイトより引用
ついに、「Re:ゼロから始める異世界生活」、通称「リゼロ」のアニメ化が決まりました。
Web小説がアニメ化されるのはなかなかないことであり、それだけ「リゼロ」が素晴らしい作品だということです。
以前僕が書いた小説を読もうランキング記事で1位なのもこの作品です。
このWeb・ネット小説がすごい!『小説を読もう』のおすすめ長編小説ランキングBEST36
誇張なしに、僕が今まで触れてきた作品の中で、最もインパクトがあり、最も惹きつけられた作品、それが「リゼロ」なのです。
この記事では、なぜ「リゼロ」がそんなにも素晴らしいのか、その魅力を皆さんに伝えていくつもりです。
「リゼロ」なんて初めて知ったという方も、聞いたことがあるけどどんな作品なのかわからないという方も、これを機に読んでみましょう。
目次
「リゼロ」所感
あらすじ
突如、コンビニ帰りに異世界へ召喚されたひきこもり学生の菜月昴。知識も技術も武力もコミュ能力もない、ないない尽くしの凡人が、チートボーナスを与えられることもなく放り込まれた異世界で必死こいて生き抜く。彼に与えられたたった一個の祝福は、『死んだら巻き戻ります』という痛みを伴う『死に戻り』のみ! 頼れるもののいない異世界で、いったい彼は何度死に、なにを掴み取るのか。 ※血も死体も出る予定ですが、そんな派手なことにはなりません。
ー「化け物」
それが初めてこの小説を読んだとき、心に浮かんだ言葉だった。
この言葉は作者に宛てたものなのか、それとも作品自体に宛てたものなのかは自分でもわからなかったが、もしくはその両方に対して感じたことだったのかもしれない。
生まれてこの方20年以上、今までこれほど強烈な作品を目にしたことがなかった。
ラノベをたくさん読んできた、漫画もたくさん読んできた、Web小説だって数え切れないほど読んできた。
しかし、そのどれもが「リゼロ」を前にすると霞んでしまう。比べるのならば、アリと象。スケールの大きさがまるで違う。
これほど凄まじい作品を創り出すことができるものなのか…僕は唖然とした気持ちで一杯だった。
先ほどから僕は一度も「面白い」という言葉を用いていない。
それは、「リゼロ」が「面白い」という陳腐な言葉で収まる範疇にないからだ。
空前絶後な物語、いまだかつて体感したことのない感動。
これを表現できる言葉を残念ながら僕は持ち合わせていない。
「リゼロ」のすごいところ!

(c) Re:ゼロから始める異世界生活 公式サイトより引用
全く予想できない圧倒的なスケール
「リゼロ」の一番すごいところはなんだと聞かれたら、間違いなくこれを挙げるだろう。
数多くの作品を読んでいると、どんな作品にも似たような展開というのはあるものだ。
全く同じだとは言わないが、いずれもどこか似ており、それゆえに新鮮さはあまりない。
しかし、「リゼロ」の物語は全く予想ができない。今何が起きているのかも、そしてこれから何が起きるのかも全く予期できない。
いや、ある程度予想はしているのだ。しかし、予想が当たったためしが一度たりともないのだ。
いい意味で僕たちの予想のはるか斜め上を行く展開を常に繰り広げている。
物語がこのように展開していくなんて誰が予想できた。
どこまでも斬新で、奇抜で、独特。毎度毎度、驚きと衝撃を僕たちにもたらす。
知らずに張り巡らされた伏線
「リゼロ」の凄さの一つに、その演出力にある。
物語の見せ方が非常に巧いのだ。
各話ごとに、伏線をばらまき最後に全部回収していく。
これだけならば、他の作品でもよく見かけるかもしれない。
しかし、「リゼロ」のすごいところは伏線を伏線と気付かせないところにある。
例えば情景描写の一部だったり、話の一部分だったり、そういったとても気付きにくい部分でちょろっと伏線を交えてくる。
鋭い読者ならば気づくかもしれないが、それでもその伏線がどのように回収されるかまでは全く予想できない。
そして、各章のラストでばらまいた伏線を全部回収していく。
それはまるで将棋倒しのように、今まで並べてきた駒が最初の1つを発端にして全部倒れていくようなもの。
将棋倒しが途中で止まることのないように、読み始めたら止まらない。
心をつかんで握りつぶすような演出
笑わしてくれる作品はいくらでもある、泣いてしまう作品だっていくらでもある。
心をつかんで離さないような演出ならばほかの作品でもよくみかける。
しかし、「リゼロ」の演出は心をつかんで握りつぶす。その圧倒的な演出力によって、心が痛むのだ。
主人公だけが追い詰められるのではない、読者も追い詰められていくのだ。
心が悲鳴を上げている。これ以上読み続けるのが辛い。もう、見ていられない。
少なくない人がそこでギブアップして読むのをやめてしまっている。
良くも悪くもここまで感情を揺さぶってくる作品がほかにあろうか。
しかし、どん底まで落ちるだけではない。そのあとには必ず持ち上げられる。
主人公が救われるとき、僕たちも救われるのだ。そのギャップが何よりも心地いい。
そのギャップを作り出すために作者は遠慮なくこちらの心を握りつぶしてくる。
まさにカタルシス。小説を読む醍醐味がそれだけ多く詰まっているということだ。
これこそが最高のエンターテイメント。
まるで、目の前にいるかのようだ
「リゼロ」に登場するキャラクターたち。そのどれもがまるで目の前にいるかのようだ。
キャラクターの動き、話し方、感情、そのすべてが伝わってくる。いや、作者の巧みな文章力によって伝わってくるのだ。
かわいいキャラは本当に可愛らしく、かっこいいキャラはどこまでもイケメンで、気持ち悪い奴はどこまでも気持ち悪い。
主人公まわりのキャラが立っているのはよくある。しかし、「リゼロ」は敵キャラの人気さえとても高いのだ。
よくあるのは敵なりにも正義があったという理由で、それに人気があるというのはわかる。
しかし、「リゼロ」の敵は圧倒的なまでに悪。思わず笑ってしまうぐらいに。
一切合切許されざる悪にも拘わらず、その強烈なカリスマ性ゆえに人気があるという。
ネタバレしたくないので、本文中の抜粋はしない。ぜひその登場を心待ちにして読んでほしい。
このように、作者による圧倒的な表現力で、すべてのキャラクターがまるで生きているかのようだ。
それだけに感情移入しやすく、物語にはまりやすい。そして作者に心を握りつぶされる。
誰にもまねできない物語
最後にこの作品がどれほどすさまじいものなのかを、ちょっと変わった形で紹介しよう。
小説を読もうで人気が出た作品は必ずといっていいほど、そのあとに同じような作品が生まれてくる。
例えば魔物転生などもまさしくそうだ。今ではありふれたジャンルだが、一昔前までは全く見なかった。
人気があるジャンルは多くの人によってインスパイアされ、ありふれたジャンルとなってしまう。これが普通だ。
しかし、こんなにも人気があるのに「リゼロ」と同じようなジャンルは全くと言っていいほど生まれない。
書かれてから3年以上たっているにもかかわらずだ。
なぜか?誰にもまねができないからだ。
特に一つ目に紹介した、「全く予想できない圧倒的なスケール」。
こんな物語を思いつける人なんてそうそういないだろう。
小説を読もうにある小説は数あれど、それでも誰も「リゼロ」のジャンルをまねできない。
それだけ「リゼロ」が凄まじい作品だということだ。
まとめ
圧倒的なスケールといえば、この物語のボリュームも相当だ。
現在およそ470万文字という大長編でありながら、まだまだ続くらしい。
凄いのはこれだけ長いにもかかわらず、物語が全然マンネリ化していないということだ。
毎章必ず新たな驚き、そして感動を与えてくれる。
最後に。
アニメ化が成功し、より多くの人々にこの作品のすばらしさが伝わることを祈って、
この記事がその一助ともなればうれしい。

XZ

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