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中世戦術戦記「~異世界ファンタジーは己の知略で駆け巡れ~」を読んで~評価、感想など

      2015/11/10

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ー「すごい……これが戦場の突撃か」

この記事では小説家になろうから選んだお勧め小説を紹介します。

小説家になろうはランキング以外にも面白い小説がたくさんあるので、そういった小説も紹介していければと思います。

さて、本日紹介するのは戦記モノです。

戦記モノも小説家になろうではありふれたジャンルとなっていますが、今回の小説は今までのような小説とは戦記度が全く違います。

「戦記度ってなんだよ」ということについては、以降で詳しく説明しますね。

この小説の作品情報

あらすじ

中世ヨーロッパ風の異世界に突然放り込まれた大学生がチートな腕っぷしの強さではなく、知識と知恵を総動員しての戦術で、亡国の危機にある王国を救っていくお話。

個ではなく『軍対軍』によるガチ戦争物。
作者の趣味で、魔法や異種族といったファンタジー要素は無きに等しいです。
リアル志向で戦術を使い、現実的に敵の大軍を蹴散らしていきます。

あらすじの通り、主人公はチート能力が一切ありません。一般人のまま異世界へと迷い込んでしまいます。

迷い込んだ先は戦場のど真ん中。「怪しい奴め!」と殺されそうになるところで間一髪で助かります。

しかし、助けてもらったその国は絶体絶命状態でした。

最初は傍観気分であった主人公ですが、戦場を肌で触れているうちに助けようとします。

主人公には、大学で戦術をを研究していたため、それに関する知識が豊富にありました。それを用いて活躍していきます。

このように、主人公はあくまで一般人の域を出ません。主人公が活躍するのはその知識によってです。

文字数

およそ37万文字です。文庫本でいえば3冊ぐらいでしょうか。

いくつもの章に分かれているので読みやすいです。

この小説の魅力

この小説の魅力は何といっても戦場の様子を細部にわたって描写している点でしょう。

普通の戦場モノですと、戦場で起きた大雑把な出来事ぐらいしか描写していないことがほとんどです。

この小説では例えば、戦場の陣形についてはもちろんのこと、その陣形のリーダーが誰々で、それぞれの陣形の動きまで事細かに書かれています。

そのため、戦場の臨場感がこれ以上ないほど伝わってきますし、戦略や戦術もとても凝ったものとなっています。

そして、書き手の文章力も臨場感アップに役立てています。

僕は今までいろいろな戦記モノも読んできましたが、この小説に出会うまではいまいち戦場がどういったものかわかっていませんでした。

万と万の軍勢がぶつかるということがどういったことか、この小説はその有様を見事に表現しています。以下、その文の抜粋です。

万の敵軍。

その地鳴りが丘上にいる真の元まで響き、足元の小石が振動で揺れカタカタと音を立てる。
すごい……これが戦場の突撃か
真はそれを見てただただ圧倒され、呆然としていた。

空気が重い。
心臓が締め付けられるような緊張感。
立っているのが大変なくらいの「重み」がここにはある。
正直、息をするのでさえもやっとだ。

戦場は人と人が戦う以上の「重み」があるということがありありと伝わってきます。

その場にいるわけでもないのに、戦場の緊張感まで伝わってきそうです。

戦場の描写にかけては随一といっていいでしょう。

他にも、戦場の動きは文章でも詳しく説明してくれるのですが、それでもわかりづらい方のために図まで用意してくれています。

いついつにどこどこの軍勢が攻め、それによって陣形がどう変わったのかということが漫画のコマのように、図が準備されているので非常にわかりやすい。

戦争ってこんなことまで考えて行われているんだと、目から鱗でした。

この小説を読むとほかの戦記モノ読めなくなってしまうのではないのかと思うほど、その描写はこと細かいです。

おそらく、作者も相当考えて文章を練っているんだろうなということが伝わってきます。

 

この小説は硬派な戦記モノとなっているため、当たり前ですが女の子はあまり出てきません。

最初に王女が出てくる以外、戦場には男しかいません。しかし、男たちの生き様といいますか、戦場での覚悟といいますか、そういったものが感じ取れます。

気分はまるで三国志を読んでいるようです。

本当の戦場がどういったものかをこの小説で体験してみてはいかがでしょうか。

まとめ

どうでしたか、この小説の魅力が一片でも伝われば幸いです。

戦記モノの小説は知識がなければかけないので、小説家になろうでもあまりみかけません。

その中で、こんなにレベルが高い小説が現れたことはとてもうれしいことですね。

僕は戦記モノも大好きなので今以上にもっと増えてほしいです。

 

中世戦術戦記「~異世界ファンタジーは己の知略で駆け巡れ~」 小説家になろう

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XZ

ゲームとWeb小説が何よりも好き。自分の趣味を共有、共感できたらと思いブログをはじめた。

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